【心の財産のつくり方】
〜季節を味わう心の種を蒔くこと〜
美しいものを、美しいと感じ
季節の移り変わりを
楽しめる心は形のない財産です。
自然とのつながりを実感できる瞬間は
大人になって、
忙しい日常の中で感じる
その一瞬が心の余裕になります。
「啓蟄」冬籠の虫たちが這い出る頃
暖かくなる頃を予想できる感覚。
「大寒」寒さが最も厳しくなる頃
冬の本番を感じさせる言葉。
「穀雨」田畑の準備が整い、それに合わせて春の雨の降るころ。
穀物の成長を助ける雨のこと。
柔らかな春に降る雨さえも
心地よく感じられるでしょう。
ご家庭では年間行事を行うことが
季節感を意識する格好の機会になります。
おせち料理、七草粥、
ゆず湯、菖蒲湯、
お彼岸のおはぎや
十五夜のお月見だんご
自然に対する
畏敬の念や感謝の気持ち
祖先が大切にしてきたことを
無意識のうちに感じることが
できる人になります。
その時はあまり理解していなくても
子どもの心奥底には
自然に対する感謝の気持ちと
健康を気遣う親の優しさなどが
刻まれると思っています。
たった少し、
季節を味わう経験をさせることが
心の種を蒔くには充分です。
それが大人になった時に
心の豊かさを保つ財産と
なっているでしょう。
我が子にはどんな景色をみて
生きて欲しいですか?