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離婚してはじめて溢れた子どもの想い。

離婚してはじめて溢れた子どもの想い。

【離婚してはじめて溢れた子どもの想い】

『ママ、あの日に戻りたい』

長女の口からこんな言葉を聞いた。

ある日、パパのおうちに遊びに行って

帰ってきた時のこと。

あまりにも泣いて

家が壊れそうなくらい暴れるから

感情ケアクリームのアロマを塗って、

少し呼吸が落ち着いてから

裸の長女を抱きしめ、話を聞いた。

《パパがさみしがっているの》

《おうちで待っているの》と長女。

彼女は、わたし自身を反映するかのように

人の感情、気温や雰囲気に敏感で

彼女はまたその自分の能力に疲れてしまう。

今回はパパの感情や空気感を受け取って帰ってきたこと、

4人で暮らしていた時の記憶が戻り

感情が揺さぶられたみたいだった。

《ママはパパにキッチンでぎゅーってされていたでしょう?》

《ママは笑いながらやだ〜って言っていたよね。》

「また戻りたい。あれが良かった。」

そんなことを言う彼女は初めてで、

わたしも心が痛かった。

暮らしていた空間にこどもたちだけで戻るということは、

それだけ子どもなりの記憶のフラッシュバックが

あったのだろう。

彼女たちはいつも

その感情にじぶんで蹴りをつけて

わたしのもとに帰って来ていたんだと知った。

そしてわたしは長女にこう言った。

《えみちゃんがパパにぎゅーってしてもらってね。》

《パパのぎゅーをママに持ち帰ってちょうだい。》

《そうしたらパパのぎゅーはママに伝わるから》

《パパが寂しい時はママがぎゅーとするから

  えみちゃんがパパに持って行ってあげてね》

《えみちゃんがパパをぎゅーとすると

  ママの優しさが伝わるよ》

と、それが精一杯だった。

それで、一緒に暮らすことはもうできないと

変えられないことは伝えた。

でも、その話をパパにしたら

家族で会う日を考えてくれた。

このきっかけをくれた彼女にありがとうがいっぱい。

夫婦ではないけれど、彼女たちの親であることは、

変わりない。

わたしたち、

夫婦生活はうまくいかなかったけれど

こどものことに関しては

同じ方向を向いていたことに気づくことができた。

子どもはいつでもお母さんお父さんが、

笑っていますようにと願っているんだよね。