【大人がやめなければ子どものいじめはなくならない】
生まれたばかりの子どもにはそもそも
【差別】や【偏見】の概念はない。
しかし、成長とともに他者とじぶんに
境界線をつける。
これは自我の形成でとても重要なプロセスであるが
子どもたちはこの時期に
大人の言動やテレビの発信に大きく影響を受ける。
コロナ禍真っ只中、
広島県廿日市市の人権擁護委員会の会長が
子どもたちにアンケートを取った。
【じぶんや家族がコロナになったら秘密にするか?】
63.4% 『秘密にする』
36.6% 『秘密にしない』
これが子どもたちから出た答え。
子どもたちは大人のしていることをよく見ている。
◎感染した人がクリーニングできないと断られた。
◎医療従事者が親族の葬儀への参列を断られた。
◎感染者が立ち寄ったという噂で飲食店が閉店した。
◎医療従事者の子どもが通園バスでの登園を断られた。
これは実際にあった事例だが、
大人が行う差別によって起こることは、
だれかを社会から孤立させ、
事実の公表を隠すようにしむける行為であり、
不確かな情報から勝手な社会不安が増える。
見えないウイルスに翻弄されるのは、
情報を持たないものにとったら
仕方のないことだけれど、
排除しようとする行いは、
子どもに本当に教えたい教育か。
大人がこの姿勢を変えない限り
こどもたちは大人のするこの言動が、
【正】だと思い込み
排除する方法を引き継いでいく。
子どもたちにいじめをするなと教えるのであれば、
まずは大人の社会から
【排除する作業をやめる】こと。
風邪だから大丈夫、治るよ。
治せるからだづくりをしよう。
日頃からじぶんの身体を信じられる子育てをしていこう。