【赤ちゃんは鼻があるから触れることを知る!】
~二次元から三次元へ~
赤ちゃんはじぶんの身体に
おなかがあること、足があること、
手があること、口があることを知りません。
生まれてすぐは見る力も弱く
大人たちの顔の区別は難しいので
他の能力を駆使して周りを認知します。
視界というのは実は二次元の世界。
モノを投影して見ているものは一つの画像にも関わらず
わたしたちはそれが立体的であり動くものだと知っています。
赤ちゃんは当然その経験をつむ前なので
動くものに触られることを知りません。
ですが、
「鼻があること」で動くものがあり
じぶんに近づいたり遠ざかったりするものがあることを理解します。
赤ちゃんにとってはすべての空間がはじめてなので
鼻がなければ空間認知がむずかしいのです。
なぜなら、
視界に映る鼻を「絶対に動かない基準」として
見ている世界を捉えているから。
自分の身体にあるものをまだ理解していないけれど
赤ちゃんはじぶんの身体を使いながら
世界を認知していくということです。
手を動かして見える位置にもっていったり
指を近づけて距離感を感じ取ったり
手を伸ばして誰かの顔を触りに行ったり
そこにはすべての基準に鼻があり
そこから距離感というものをインプットしていく。
そして最終的には
じぶんの身体についているものを使って
じぶんから見える世界の在り方をつかんでいくのです。
視界の中に鼻があるから
モノの動きがわかる、距離を感じる。
大人は忘れているであろう
赤ちゃんの素晴らしい能力。