【母子家庭の子はきっと寂しい】
『母子家庭の子ってさみしい思いをしてる』
わたしはそう思ってきました。
なかには本当に寂しい子がいるかもしれません。
なかには満足にご飯も食べられず、
苦しい思いをする子がいるかもしれません。
ですが、
両親そろっていても寂しい子はいるでしょう。
辛い思いをしている子はいるでしょう。
わたしにはそのフィルターメガネを
はずす必要がありました。
実際にじぶんが母子家庭になり、
見えた事実はたくさんあります。
母子家庭手当は1円ももらっていませんし、
母子家庭だから、と優遇されたことは
いまのところありません。
生活はとても厳しいと思います。
子どもの成長にあった資金を貯めながら
今ココを生きなければならない。
そのために母は働きに出る必要がある。
子どもとの時間は物理的に少なくなる。
そのことに、母は『やるせない気持ち』になるでしょう。
もっと子どもたちにしてやりたいことがあるのに。
もっと一緒に過ごしたいのに。
朝を急かすことなくゆったり過ごしたいのに。
早く寝なさいと怒鳴りたくないのに。
ご飯をゆっくり作り、時間に追われず過ごしたいのに。
でもこれが叶わないからって、
こどもが不幸なわけではありません。
幸せそうな表情をするでしょう?
帰って一番多く使う言葉は、
『ママ』『お母さん』という言葉でしょう?
なにもしてやれない日があっても
『ママ大好き!』と言われるでしょう?
母子家庭だから寂しいのではない。
今ココ、にあなたがいる、それだけで幸せだと思う。
今ココ、に母の温もりを感じる。
子どもたちはこれだけで
満たされる生き物なのです。
その証拠に、娘からこんな言葉をもらいました。
『今日ねママが幼稚園にいたの。』
『ママの香りがしたから、ママがいるな〜と思ったんだ♡』
そう言われたのです。
じぶんを守ってくれるような感じがしたと。
なんて感受性の高い子なんだ、と思いながら
わたしは、母子家庭になってから
寂しい思いをさせているのではないかと
思い込んでいたじぶんを捨てることにしました。
寂しいって人が決めることではないんですね。