【それでなにがわかるのか。市からの問診票】
以前、1歳半検診、3歳検診についての投稿をしました。
さらに言いたいことはもう一つ。
“健診のご案内”と同封されて
問診票が送られてきますよね。
書いたことありますか?
わたしは1度だけ書いたことがあります。
あの質問項目に疑問しか抱かないのは
わたしだけでしょうか?
■名前、生年月日
■兄弟の有無、
■ワクチンの接種状況
■首の座った時期
■寝返りをした時期
■はじめて言葉を話した時期
■はじめて歩き始めた時期
■はじめて意味のある言葉を使った時期
離乳は完了しているか?
おやつは1日に何度たべているか?
どんなものを食べさせているか?
子育てにおいて
主にお世話をしている人はだれか?
頼れる人はだれか?
ご質問はないですか?
育児にこまっていることはありませんか?
と質問をされる。
必要があれば栄養相談に回される。
一度だけ受けた長女の1歳半検診でわたしは、
『長女は朝起きた瞬間からよく泣くので大変です。』
『長女、野菜は食べますが便秘ですし、
摂取量が気になるので食生活を改善中です』と伝えた。
そうしたら栄養相談に案内されて
提案されたことがこれ。
『野菜の摂取量が気になるなら
1日1本でもいいので野菜ジュースを飲ませてください。』
『野菜ジュール200CCとしたらその半分は
ちゃんと野菜をとったことになりますから。』
唖然としました。
子育てママを支援する機関が
野菜ジュースを教えてきた、と。
追い討ちにはこれ。
『よく泣くとのことですが、言葉は通じているように思えますか?』
『意味のあることはしゃべりますか?』
『発達に不安があるときはそういったサポートもあります』
と言われて帰ってきた。
市から事前に届いた問診票は、
何一つ活用されていませんし、
そこに『毎日おやつしか与えていません。』と書く親が、
どこにいるだろうか。
『我が子はお菓子しか受け付けません。』と書いた
親はどんなアドバイスをもらえるのだろうか。
発達に問題がないか見定めるための
質問が問診票には書いてある。
本当に世のお母さんのサポートがしたいならば、
YesかNoではなく、
正しい答案表を求める質問の仕方ではなく、
会話が生まれる質問を提示するべきだと思います。
中には、思ってもなかったけれど、
じぶんの子どもに発達障害の疑いをかけながら
帰るお母さんもいることでしょう。
この問診票には、
お母さんの安心材料になる要素はまったくなくて、
正しい答えを求められていると
誰もがわかってしまうような文章。
それによって、
『普通』でないことが明らかになってしまうから
母親たちがそっと心の中でしまっておこうとする
要因にもなっていると思うのです。
必要なのはお母さんたちが
本物の専門家と気軽に会話のできる場であり、
お子さんが動き回ってもいいような状況下で
みんなで子どもたちを見守りながら
日々の会話ができる空間。
もしかしたらそれは行政ではなく、
できる者がそういったコミュニティを
作っていかなければならない時代なのかもしれません。