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医師は本当に人を騙すためなのか。

医師は本当に人を騙すためなのか。

【病院や医師は悪ではない】

ある記事で

『テレビと医者は人を騙すための道具』

とありました。

たしかに一部

お金目当てにメディア出演している医師や

患者に必要なことを説明しない医師は

存在すると思いますが、

そんなことはどの職業をみても一部、いるでしょう。

しかし、

【病院や医師だけが悪】

【国民を騙すために機能している】

ほんとうにそうでしょうか。

わたしは、世間がそうさせた。と解釈しています。

医師はずっと昔から医者と呼ばれています。

江戸時代当時から医師は

町人のため、宮殿にいる者のために

存在するものでした。

最初はじぶんの知識を活かし

患者の余生を推測したり

原因を追求したり、

予防医学を町人に伝える存在でした。

それがだんだんと

医師が持ち運んだ薬で起こす奇跡に

感動する人が増え

いつのまにか世間は薬を処方できる医師に

価値を置き始めたのではないかと思います。

そして病院もスーパーと同じく商売です。

スーパーに来る人が野菜を買わなくなったら

野菜の売り場はどんどん減るでしょう。

逆に、お肉を求めるひとが多ければ

お肉コーナーは盛り上がるでしょう。

病院の医師たちは言います。

『患者さんは薬の処方を求めている』

時間や労力、お金をかけて受診した患者さんに

医師がカウンセリングだけして

おうちへ帰したらどうでしょう。

患者さんはみな『お薬の処方はないのか?』

そういうはずです。

いくら医師たちがわたしたち国民の身体を想い

味噌汁を毎日飲むんだよ。

発酵食品をこまめに食べるんだよ。

減塩ではなく自然塩をしっかりとるのだよ。

食べるより食べないか大事だよ。

と伝えても

それだけでは満足しないのが患者ではないですか。

病院も商売です。

お客様が求めているものを置かなければ商売にはなりません。

病院がわたしたちを薬漬けにしようと

しているわけではありません。

わたしたちが、

病院というスーパーに

薬という商品を置くように求めていると思うのです。

中にはお薬を処方しない医師がいます。

それは、お薬ではなくほかの選択肢がないか求めにくる

患者がいるからです。

ほかの選択肢を求める声があるから

お薬は最後の手段として関わる医師が

成り立つのです。

『医師や病院は薬を処方しておしまいだ』

ではありません。

どういう話を聞きたいのか。

どんなサポートが欲しいのか。

どういう選択肢を求めているのか。

を患者であるわたしたちの声を

医師たちに届けなければ、

一生、病院や医師は薬の処方を必死に続けるだろう。

わたしたちにとって

まず第一優先がじぶんの健康を取り戻すことであり

他の選択肢を持つことであり

これからの健康維持に生活習慣を整えたいという希望が

まず先に来るのであれば、

病院や医師も、このニーズに応え始めると思います。

外来受診は回転良く回せるように簡素化されていますが、

医師がひとりにかける時間は法律上約束されていません。

聞きたいこと話したいこと

聞いたらいいじゃないですか。

その場で解答がなくても

次の受診までにデータや情報をあつめるように

伝えたらいいじゃないですか。

それが医師の仕事でもあると思います。

わたしたちが求めたように

病院や医師は変わっていきます。

話はいつも簡単です。

『わたしたちがどう在りたいか』

『わたしたちがなにを求めるのか』

こんなことを考えられる国民が増えたら

きっと日本の医療はさらに発展し、

日本ならではの温かいつながりを持った

医師が増えていくのではないかと思います。