【底辺の仕事ランキング】
大学生が書いた記事が
以前、炎上していた。
『底辺の仕事ランキング』
一般的な職業をランク付けした時の
下位12の職業を並べている記事です。
ここに上がった職業に共通している3つの特徴は、
・だれでもできる仕事である
・肉体労働である
・同じ作業をし続ける必要がある
そして、
こういった職業のデメリットとして
・平均年収が低い
・結婚の時に苦労する
・体力を消耗してしまう
と載せている記事でした。
(現在記事は消去されています)
こんな記事が炎上してしまう日本ですが、
みなさんはどう思いますか。
上記に挙げられる職業は、
土木建築業、警備スタッフ、工場作業員
倉庫作業員、コンビニ店員、清掃スタッフ
トラック運転手、ごみ収集スタッフ
飲食店スタッフ、介護士、保育士
コールセンタースタッフ。
例外に株・fxトレーダー。
といった、生活に必要不可欠な職業です。
わたしたちが知らぬ間に
大変お世話になっている職業を
あざ笑うかのようなタイトルに加え
それを就活中の人向けに配信したことが
炎上のきっかけとなったのだと思います。
なぜ炎上したのかはいうまでもありません。
敬う気持ちや感謝する気持ちがないことを
証明するかのような表現によって
批判をかってしまったのか。。
もしく就活生向けにいうような内容ではない。
これから就職するものへ、差別的な要素を
植えこむのではない。といったところでしょうか。
たしかに身体を酷使する職業かもしれません。
わたしは保育園の勤務経験もありますが、
他人の子どもの相手を1日中するのは本当に大変です。
介護の現場にいた時期もありましたが
おとなの下の世話は気持ちいいものではありません。
大きな大人を移動させたり
食事の介助をすることは容易ではありません。
元夫は土木関係で働いていましたが、
十分なお給料をいただいていました。
暑い中の仕事は頭が上がりません。
他にもわたしがしたくてもできない。
すぐにくじけるであろうお仕事ばかりです。
ごみ収集やコンビニスタッフ、
いつでもほしい商品が手元に届くのは、
トラック運転手のお陰です。
自分の仕事に誇りが持てたとき
自分の仕事が心から好きになってから
わたしはほかの職業に
「ありがとう」の気持ちが生まれました。
ただ、
こういった見方が
「差別になるからよくないか」といったら
わたしはそうではないと思っています。
実際、わが子が
コンビニスタッフとして働きたいから
コンビニに就職したいんだ、と言い出したら
わたしは別の方向性を探すだろう。
ごみ収集業についている彼と
結婚したいと言い出したら
踏みとどまれないか声をかけるだろう。
わたしは、その差は、
認めないといけないと思っています。
なぜ、その仕事を選択したのか?
ここがポイントなのではないかと。
お金(給与)ということで捉えれば、業界と会社規模で
残念ながら決まってしまうものだと現実思います。
どんな職業でもいいのなら
なぜ人はより賢くなるために学び続けるのだろう?
なぜ就職活動にエネルギーを捧げるのだろう?
なぜ親は子どもに習い事をさせるのでしょう。
どんな職業でも誇りを持てば
素晴らしいことはわかっています。
それでもわたしたちは
よりよい暮らしをしていくために「職業を選ぶ」
そこには必ず
自分の中で選別という名の差別化作業は必要でしょう。
差別が自分の意識からなくなれば
「よりこう在りたい!」という
意識すら消えてしまうはずす。
話しは変わりますが、
わたしの将来の夢は看護師になることでした。
とても誇らしい職業だと思ったのだろう。
母の喜ぶ姿は今でも覚えている。
しかし、父は反対していました。
のちにわたしは医療の現場から離れ
いまは、健康な人に
健康の意義を伝えるお仕事をしている。
看護師だけれど現場にはいない。
こういう人もいます。
でも、私は看護職が今でも好きだし、
「なりたい職業ランキング」
1位に看護師があがる日を祈っています。
要は、じぶんの中で
差別化できていたらいいのではないか。
だれかが作った差別が気に食わないのなら
じぶんで作った差別の中で
選択したらいいのではないかと思うし、
低所得、体力勝負!と言われる職業に
いかに妥当な賃金が支払われているかを
社会は評価したらいいし、
妥当な賃金が渡るような仕組みづくりに
重きを置いた記事が出回るといいなと思う。