【汚いからやめて!の裏側にひそむ子どもの才能】
~ 汚い!やめて!といってしまうママへ。 ~
久しぶりに子どもたちと公園に行きました。
大きな広場に
大きな遊具が4つと小さな遊具がちらほら。
公園を囲むように
レジャーシートを敷いて、大人が見守る。
足元は砂。
子どもたちはポカポカ温まっている。
砂が気持ち良いのか思わず、寝転がる。
『汚いから寝転がらないで!』
30分という短時間に聞いたその言葉は8回。
子どもが制御されてる・・
そう思わずにはいられませんでした。
その後、
おしゃれなディナーに行くかもしれない。
誰かのおうちにおじゃまするかもしれない。
事情はあるでしょう。
でも、『気持ちいい〜〜〜!!!』
という感情が先行してとった行動に、
『汚いからやめなさい!』
という指示が降りかかった時の
代償を大人はしっておいてくださいね。
おとなだって、美味しい空気を飲み、
大きく息を吐き、思わず海辺や草の上で
手を広げて寝転ぶことを
一度は体験したことがあるでしょ?
あの感覚を奪っていることに気が付きましょう。
そして発達の面でも
これは重要な役割を果たしています。
大人になるに連れて
言葉の習得と共に五感は衰えていきますが、
発達段階の子どもは、
最初の情報はすべて。
言葉以外の五感で習得していきます。
すごく敏感に、というか
全身で物事を理解しよう
という流れなのではないかなと思うのです。
その機会を奪うことは
残念でなりません。
それよりも、心配なのが
こういう相談を見かける時です。
【うちの子すぐに砂場で寝転がるけど発達障害でしょうか・・・。】
という質問。
心配してしまうのは親心だと思いますが
その傾向にわたしは心配してしまいます。
五感を使い生きている子どもたちに
心地よさを奪う前に
子どもがなにを感じているのか
じっくり観察するのもおもしろいですよ!
洋服についた汚れや、靴に入った砂は落とせますが、
子どものその瞬間や味わった感覚は、
明日にはまた違うものになっているかもしれない。
自由が効かない、『砂』という道具に
たくさん触れさせてくださいね!