【消毒のワナ①】
『子どもを守るために』と
せっせと除菌・抗菌に励んでいるママもいるでしょう。
しかし、最新の研究では、
幼児期に土や動物と触れあって
細菌を体内に取り入れた方が
アレルギーや肥満に
なりにくいことがわかっています。
花粉症やアレルギー、
肥満などの病気が
腸内細菌と関連していることは
みなさんも知っていますね?
だから
ヨーグルトやキムチや麹を
みんなが取り入れたがっているのです。
でも、どうして『菌』を排除する動きを
やめられないのでしょう?
昔はおしぼりだったのが
いまでは除菌が一緒にできるウェットティッシュです。
こどものおしりふきも除菌成分配合です。
台拭きも、いつのまにか除菌スプレーです。
ただ水分で拭き取ることだけでは、
不十分に感じるそれは、
菌がうじゃうじゃいるテーブルや手を
CMでイラストにしているから。
『うわ〜汚い!』がインプットされただけのことで
人間はそもそも微生物の集まりだから。
腕や頭皮、頬や脚にも
たくさんの微生物が付着しています。
細菌はじぶんの身体や家の中にないもので
腸内には特別にいていいもの
⚠️ではないですよ!
大人1人には少なくとも数十兆個の細菌がいます。
これを全て洗い流そうったって無理なのです。
あきらめましょう。
ママがイメージする【手洗い】
あれは医師が手術を行う前にする手洗いの手順で
この手洗いは手の常在菌も流す洗い方です。
それでも手の菌をゼロにすることは
不可能ということまでわかっています。
2004年にアメリカで行われた研究では、
A:ハンドソープ・抗菌洗剤を使う家庭
B:殺菌成分の入っていない日用品を使う家庭
AとBを比較したそうです。
その結果、48週にわたって咳・鼻水・喉の痛み
発熱、嘔吐、下痢などの感染症の症状に
発症率の差はなかったということです。
過度な消毒があまり効果的でないことは、
この3年でよーくわかりました。