【消毒のワナ③】
なぜ、いま70〜90代のおばあちゃんたちには
大きなアレルギーがないと思いますか?
そして、なぜ今のこどもたち
20〜40代のわたしたちには
アレルギーが多いのだと思いますか?
日本の医療研究センターが、
2004年〜2006年で生まれた赤ちゃん902人を対象に
両親へ抗菌薬の使用履歴のアンケートをとりました。
すると2歳までに
1回も使用しない子と
1回でも使用した子では、
5歳の時点で喘息になっているオッズ比が1.72
アトピー性皮膚炎では1.40
アレルギー性鼻炎では1.65と
いずれも高いデータが出たそう。
(オッズ比とはその関連の強さの指標で、
オッズ比が高いほどその因子と病気の関連性が高いことを示します)
でもこれは命の危険があるのにも関わらず
抗菌薬を使うな、ということではなく、
赤ちゃんの頃の経験が、
腸内細菌を通じて人の健康に影響を与えていることは、
間違いないという視点で日々の失わなくていいものを
わざわざ排除することはやめようね、ということです。
最初の質問に戻りますが
70〜90代のおばあちゃんたちの生きた頃は
除菌もなければ抗菌という言葉もありません。
おにぎりを食べる前には、
流水で手を流すだけだっただろう。
畑の土を触ってはその手を口に持っていき、
腸の中へ菌が入っていったでしょう。
漬物を漬けるときにも素手で
鼻水が出ていても友達と遊んだでしょう。
そうやってたくさんの菌に触れてきた
過去があるから、おばあちゃんたちの
アレルギーの発症率は低いのです。
常在菌を増やすことが子どものうちにできる
最高の腸活であるということ、
全国のママに届きますように。
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