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送らないで古着。寄付の闇。

送らないで古着。寄付の闇。

【送らないで古着】

3R政策の優先順位とは?

3R政策

★リデュース(減らす):製品を作る際の資源を最小にすること

★リユース(また使う):手直ししながら繰り返し使用すること

★リサイクル(再生利用):廃棄物を形をかえ有効利用すること

3Rを回すことが環境に良い行いであることは、

間違いではありませんが、

その善意は必ずしも良い結果を生み出しているとは限りません。

人口3000万人の国、アフリカガーナ🇬🇭

転売されたもの、寄付されたものを含み

2014年の古着の輸入額は3憶米ドル以上。

それはアフリカの輸入品全体のうち、4分の1を占める。

その量、2週間で3000万着以上。

安くて低品質なファストファッションが、

流行れば流行るほど、この負担の数字は大きくなる。

なぜなら売れずに、焼却するか埋め立てるからだ。

埋め立てられた洋服は自然分解されず、

海に流れ、海洋プラスチックゴミに。

ヒトの体臭やあぶらのついた服からは、

灼熱の気温からメタンガスが発生。

火災も少なくないと言う。

さらには大国の参入、古着産業の発展により

地元の繊維産業が成長機会を失い、衰退。

地元で生産する衣類よりも

輸入された古着は安価である上に、

大国から送られてくる古着は質の高いものも多いため

消費者がそちらに流れてしまうことで

衣類製造工場は閉鎖に追いやられている。

実際にガーナでは1975年から2000年で80%の衣類に関わる雇用が減少。

これにより

2016 年ルワンダ、タンザニア、ウガンダは

自国の繊維産業を保護、発展させることが目的とし、

積極的に古着の輸入を禁止した。

しかし、アメリカにとってアフリカは、

低コストで利益を得られる市場であったため

輸入禁止を白紙に戻すことに成功した。

いまだに古着の処理国となっているアフリカは、

これから自国の繊維産業を盛り上げることが課題である。

日本は2000年(平成12年)3R政策が掲げられたことで

リサイクルの意識は高まっているが、

そもそもファストファッションの

大量生産・大量消費というのが、

販売モデルの概念を変えることと

古着の寄付は、

その罪滅ぼし的な意味を持ってしまっていることを

自覚することから変える必要がありそうです。

着なくなった服、どうする?

人にあげる?メルカリで売る?もしくは・・

あなたならどうしますか?